キャンプをしたい!!
と思ってテントを探してみると・・・
- 「TC素材、VCってなに?」
- 「耐水圧ってどのくらい必要?」
- 「ポールの材質の違いって?」
って思ったことはありませんか?
今回は『これからキャンプを始めたい方』が、損をしたり、テント選びに失敗しないためのポイントをまとめた内容となっています。
まず、テントの値段は
- ポールの材質
- 耐水圧
- テントの生地
- テントの大きさと形
で大体決まります。
テント選びはその辺りをいかに予算内で、折り合いをつけていくかが重要です!
フレームポール(テントの骨組み)の材質
テントのフレームポールには主に2種類の材質があり、[アルミ合金]と[FRP]があります。
アルミ合金
軽量で耐久性がありますが、値段が高いのが特徴です。
また、ファミリー用のテントサイズになると、ある程度の太さ(12mm程度)があるため、ポールに曲げ加工がされています(アルミ合金のポールは太くなると弾力性がひくいため)。
ちなみに『ジュラルミン』もアルミ合金の一種です。
FRP
FRPとはグラスファイバー素材のことです。
弾力性は高いですが、重量があり、アルミ合金に比べると折れや裂けに弱いです。
その分、値段は安いのが特徴です。
テントの耐水圧
[テントに必要な耐水圧]は結論からお伝えすると、約2,000mmあれば大丈夫です。
ただ、耐水圧って言葉は聞いたことあるけど、「ちゃんとした意味は知らない」って方もおられると思います。簡単に説明すると、どの程度の雨に耐えられるかという基準になる数字です。
例えば、耐水圧が[500mmだと小雨][1,000mmなら普通の雨][1,500mmであれば大雨]などと言った感じです。
ちなみに一般的な雨傘の耐水圧は500mm程度です。
「じゃあ耐水圧が高ければ高いほど良い」と思われるかもしれませんが、実はそうでもないんです。
耐水圧が高くなると、水を通しにくくなりますが、空気も通しにくくなり、熱がこもり、結露が発生しやすくなったりします。
そのため、耐水圧が高いテントになるとベンチレーションという開閉できる通気口がついているかどうかも重要です。
また、耐水圧の数字だけでなく、縫い目からの水の侵入を防ぐ『シームシール』がついているかも重要になってきます。ある程度有名なキャンプブランドのテント、タープには、すべてシームシールが貼られています。
テントの生地
生地の違いと言っても様々な意味合いがあります。
この記事では
- TC素材、T/C、ポリコットン
- VC素材、バリューコットン
- TexFiber(テックスファイバー)
- ダークルームテクノロジー
- D(デニール)
に関して解説いたします。
TC素材、T/C、ポリコットン
『TC素材、T/C、ポリコットン』とは、全て同じ意味で、テトロン(ポリエステルの別名)とコットンの混紡素材のことです。
ポリエステルとコットンの割合はポリエステル約65%、コットン約35%です。
TC素材を選ぶメリット、デメリットは
VC素材、バリューコットン
『VC素材、バリューコットン』とは、両方同じ意味で、ポリエステルとコットンの混紡素材のことです。
ポリエステルとコットンの割合はポリエステル約40%、コットン約60%です。
VC素材を選ぶメリット、デメリットは上記でお伝えしたTC素材とほぼ同じです。
正しく言うと、TC素材よりもメリットが大きくなる反面、デメリットも大きくなる特性を持っています。
※恩恵は大きいですが、テント使用後のメンテナンスや保管の際には、TC素材よりもさらに気を遣う必要があるということです
TexFiber(テックスファイバー)
『TexFiber(テックスファイバー)』とは、見た目はコットンだけど、材質は一般的なポリエステルタフタの生地です。
オシャレに見えるTC素材やVC素材のテントが欲しいけど、重量やメンテナンスが気になる・・・
という方には最適な生地なんですが、悪い言い方をすれば『見た目だけ』ってことです。
要するに、前述のコットン系(TC素材、VC素材など)テントで紹介したメリットとデメリットはなく、一般的なポリエステル生地と扱い方は同じということです。
とは言ってもキャンプスタイルによっては、コットン系の材質にメリットを感じない人や、デメリットが大きすぎると感じる人もいます。
そういった方はあまり深く考えず、購入候補に入れてOKです!
ダークルームテクノロジー
『ダークルームテクノロジー』とは日光を90%以上ブロックし、UV遮蔽率は99.99%以上というコールマン独自の技術です。
フライシートの外側は日光をブロックするためにホワイトカラーで、内側は日影をより涼しくするためと、紫外線を通しにくくするためにブラックカラーとなっています。
私が読んだことのある検証記事では、ダークルームテクノロジーが採用されたテントと通常のテントで一晩過ごし、起床後(AM7:00)に外気温と室内温度を測定したところ、
- 外気温は約23度
- ダークルームテクノロジー無しは約26度
- ダークルームテクノロジー有りは約21度
の結果が出たそうです。
気温や湿度などにも左右されると思いますが、テント内で、しかも人が居る状況で外気温よりも室内温度が下回るのはすごいことだと思います。
※ただ、逆に寒い時期に使用すると、テント内の気温が上がらず寒いので、夏にキャンプへ行かれる方(気温が低い時期にはキャンプへ行かない方)にオススメなシリーズです。
D(デニール)
テントやタープのスペックを見ていると、生地に『68D』、『210D』などの数字が書かれたのを見かけたことはありませんか?
あの『D』というのは『デニール』を略した表記で、糸の太さの単位を意味しています。
ゆえに、『D』の前の数字が大きいほど太い糸を使っているので、重くはなるが、耐久性の高い生地ということになります。
逆に『D』の前の数字が小さいほど細い糸を使っているので、耐久性は低いが、軽量な生地になります。
主にオートキャンプ場で使われるテントは耐久性を重視するために、68D〜210Dの生地が使われ、登山や山岳用のテントでは軽量を重視して30D〜40Dの生地が使われます。
テントの大きさと種類
テントの大きさ
基本的にはサイズが大きくなれば、その分値段が高くなります。
しかし、価格を抑えたいからといって、定員ギリギリのサイズを選ぶのはNG!
メーカーによっては『定員5人』と記載していても、ゆったり寝ようとすると4人サイズ・・・
ってこともあるので、サイズの表記をしっかり見てください(定員人数はあくまで目安)。
テントの種類
初心者の方がテントと聞くと、下の製品ような『ドーム型テント』や『ワンポールテント(ティピー)』を想像される方が多いと思います(寝室とちょっとした前室、後室がある形のテント)。
上記のようなテントは比較的値段が安いので手を出しやすいのですが、別途『タープ』というものが必要になってきます。
『タープ』とはキャンプを快適に過ごしたり、楽しもうと思うと必要になってくる日影を作ったり、雨をしのぐためのリビングルームを作り出すキャンプギアです。
『テント』と『タープ』を別々に購入するメリットとデメリットは
などがあります。
それとは別に『2ルームテント』、『トンネル型(かまぼこ型)』、『ロッジ型』などがあります。
これらは、テントとタープが一体型(寝室とリビングルーム)になったものです。
この形を選ぶメリットとデメリットは
先ほど紹介した『ドーム型テント』や『ワンポールテント(ティピー)』の真逆と考えてください。
製品によって良いところ、悪いところは変わってきますので、今回はざっくりとした内容の紹介でした。
下の『キャンプギア紹介』で製品ごとに詳しく紹介してますので、興味のあるギアを探してみてください。
また、『ドーム型テント』や『ワンポールテント(ティピー)』のみでキャンプをすることも可能ですが、日中起きている間に過ごすリビングスペースを快適にするためには、タープやシェードが重要だということを頭の片隅に入れておいてください。
※タープの選び方に関しての記事も作成しようと思いますので、そちらをご覧ください。
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